金鳳酒造​

島根県 安来市清井町 343

金鳳酒造

「金鳳(キンポー)」の酒銘は三代目の山本嘉四郎が、宇治平等院鳳凰堂の「鳳凰」にインスパイアされ命名しました。

日本酒発祥の地、島根の東端安来(ヤスギ)市で明治2年(1869年)創業しました。素戔嗚尊がこの地を訪れ「吾が御心は安平(ヤス)けくなりぬ」と言われた事から安来の地名になったと、出雲国風土記にあります。近くの能義平野には白鳥が飛来し越冬しています。その「清井(キヨイ)」の里が金鳳のふるさとです。

昭和12年、全国清酒鑑評会に於いて全国第一位を獲得する。同年、四代目を継ぐはずだった禄郎が冬の大山で遭難し帰らぬ人となった。「山陰山岳会の雄」であったが、4人パーティで動けなくなった友の為に自らのヤッケを脱いで着せた。「山は大山(ダイセン) お酒はキンポー」のフレーズは、当時9歳であった士郎が、父親を偲んで作ったものだ。現在は六代目の剛士が蔵元杜氏となっている。「ワイングラスでおいしい日本酒アワード2021」メイン部門で金鳳純米酒が最高金賞を受賞する等、代々高品質な酒造りに取り組んでいる。

日本酒とは、米を主食とする日本人の魂と身体を元気づける民族のお酒です。そして、他の酒類には無い特徴は「旨み」です。蒸留酒ではない醸造酒。米の命を旨さに生かし、口に含めば「美味いなぁ」と思えるお酒。旨みがあってスッキリと後口が良いお酒を造ってまいります。

特に大吟醸は新酒では出荷せず、一年以上冷蔵庫で熟成させて、香りと味が申し分ない状態になってから出荷しています。その味わいは絶品です。

小泉八雲氏の来日百年を記念して1990年「へるん」を発売する。「HEARN」をローマ字読みし、松江の人達は「へるんさん」とお呼びし慕いました。旨みのある原酒を瓶詰めしたシリーズです。

「美味いなぁ」と素直な心になって和合出来るお酒を、お召し上がり頂く皆様の幸せをお祈りしながら醸してまいります。